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キャリアウーマンの離婚
近年は女性の社会進出が進んでおり、いわゆるキャリアウーマンの方が増えています。
ここでは、キャリアウーマンの離婚特有の問題点を整理していきます。
財産分与について
従来は、男性が働きに出て、女性が家事をするという分担が多かったわけですが、近年は共働きというケースが激増しています。
このような場合でも、婚姻期間中に夫婦が共同で貯めた財産は財産分与により分け合う必要が生じます。とはいえ、婚姻前の独身時代に築いた財産や、親から相続した財産などは、財産分与の対象外ですから、不当に多く財産分与してしまわないよう、注意しましょう。
財産分与は夫婦の財産を2分の1にするのが原則ですが、協議により変更することができます。財産の種類ごとに、取り決めることも可能です。
親権について
妻がキャリアウーマンで仕事をしているからと言って、親権において不利になるわけではありません。
親権の獲得をご希望であれば、お子さんとの時間を増やし、子育てに積極的に関わる姿勢を見せる必要があります。
養育費について
収入の高いキャリアウーマンの場合、親権者となっても、相手の収入が低い場合には養育費の金額が低くなるリスクがあります。養育費は、お互いの収入に応じて決定されるからです。
忙しい・・・
その他にキャリアウーマンの特徴として、お忙しいという点があります。
夫と離婚協議をしたいけれども時間が足りない、あるいは調停を申し立てたいけども期日に出頭できるほどの時間が確保でき無そうであるといったお悩みです。
これらの点は弁護士を立てることで相当程度対策できます。弁護士がキャリアウーマンの方に代わって、相手方と協議をしたり、調停期日に出頭することができるからです。