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家庭内暴力(DV、ドメスティックバイオレンス)とは、一般に、夫や妻に対する暴力(虐待)のことを言います。身体的暴行や性的な暴力やレイプのほか、暴言やストーキング行為など精神的にストレスをかけることもDVです。また、DVは、恋愛関係にあるカップル間にも、存在します。
DVは、家族内という狭い関係の中で行われるため、外部からは極めて分かりづらく、犯罪として発覚することは極めて少ないのが現状です。
家庭内暴力の種類
家庭内暴力の代表例は次のとおりです。
身体的暴力や虐待を受けている場合には認識しやすいのですが、精神的虐待は外から見ると認識しにくく、自分自身でさえ気が付かない場合があります。
身体的虐待
一方的な暴力行為を指します。例えば、熱湯をかける、部屋に閉じ込める、突き飛ばす、殴る蹴る、押さえつける、タバコの火を押し付ける、唾を吐きかけるなどです。
精神的虐待
相手にストレスとなる行為を繰り返し行うことを指します。行動を監視する、お子さんや身内を殺すなどと脅す、日常的に罵る、無視する、ペットを虐待するなどがあります。また、狂言自殺など(例えば、「別れるなら、死ぬ。」と言う。)も含まれます。
性的虐待
相手の気持ちを無視した、一方的に行う性的な行為のことを指します。異常に嫉妬する、性交の強要や避妊をさせないなどがあります。
経済的暴力
例えば、お酒やギャンブル、他の女性に生活費をつぎ込む、買い物の決定権を与えない、生活費を渡さない、仕事を辞めさせる、家のお金を持ち出す、などがあります。
社会的隔離
社会から隔離しようとする行為のことを指します。例えば、電話やメールの発信者や内容を執拗に把握したがる、実家や友人から隔離する、外出を禁止するなどがあります。
自分自身が家庭内暴力を受けていることに気がつかないケースもありますので、少しでももしかしたらと感じた方は、まずはご相談ください。
DV加害者の審理
DVは、次のサイクルを繰り返すことが多くあります。
「蓄積期 → 爆発期 → 安定期」
時期によって、相手の態度や様子が異なることが分かります。
エスカレートすると、上記の循環のペース早くなっていきます。
DV被害者の心理
DV被害を受けている多くの女性は、暴力を振るわれている最中は恐怖を感じているものの、「これは本来の彼ではない。今が異常なだけ。」などと思ってしまいがちです。
そのため、また、暴力を振るわれることへの恐怖や、逃げることのできない状態により、無力感にとらわれ、暴力から解放されることを諦めるようになってしまいます。逃げることなど無理、などという心理に陥ってしまいます。
その結果として、悪循環に陥ってしまうのです。
お一人で悩まずに、まずご相談してください。